ゴールデンウィーク2017−天文編−
2017年のゴールデンウィークは自宅で過ごし、探鳥と天体写真を撮っていた。この期間、天体関係では5月3日月面X、5月6日にピークとなるみずがめ座η流星群があり、ジョンソン彗星、タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星、パンスターズ彗星がいずれも7等級でくらいで見えるはずだ。
【月面】
ゴールデンウィーク中おおむね晴れていたのと、日中曇っても夜晴れたりしたため、ほぼ毎日月面撮影できた。いずれもEOS 5DIII + Prominar 850mm, F9.6 + Vixen AP-DM赤道儀を自宅バルコニーにセットして撮影した。PhotoShop CS5でトーンカーブ調整、アンシャープマスク、トリミングを行った。
●月齢4.0 2017/4/30 21:10(ISO3200, 1/200秒)
●月齢6.0 2017/5/2 21:16(ISO 640, 1/200秒)
5月3日19時過ぎ月面Xが見えるとの予報だった。20時過ぎに月齢7の半月を撮影すると、月面Xは良く分からなかった。拡大してみると、X形は分かったが上半分が暗かった(矢印)。もう少し待つとX形が明るく見えてくると思われたので、22時30分から再度撮影してみた。今度はX形が明るく見えた。予報の時刻が少し早すぎたようだ。
●月齢7.0 2017/5/3 20:29(ISO400, 1/200秒)
●暗い月面X(矢印)20:29
●明るくなった月面X(矢印)22:43 2017/5/3 22:43(ISO800, 1/160秒)
●月齢8.0 2017/5/4 21:48( ISO640, 1/320秒)
●月齢9.0 2017/5/5 23:38(ISO400, 1/200秒)
【彗星】
5月2日深夜(5月3日夜半)月没を待って、美瑛の皆空窯付近に出かけた。ジョンソン彗星(C/2015 V2)とタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)の撮影が目的だった。明け方にはパンスターズ彗星(C/2015 ER61)も見えるはずだった。しかし東側に丘があったため、明け方ぎりぎり地平線上に出てくるパンスターズ彗星は見られなかった。
撮影機材はEOS 5DIII + Prominar 350mm, F4.0 + Vixen AP-DM赤道儀である。Prominar望遠レンズにはファインダー取り付け部がないため、K-ASTECの鏡筒バンド+アルカスイス互換アダプターを介して7x50mmファインダーを取り付けた。両彗星とも7等級なので、眼視導入にはファインダーが必須である。JpegとRAWで撮影したが、提示した写真はjpeg画像をNik CollectionのColor Efex Pro4でディテール強調、Dfine 2処理後、PhotoShop CS5でトーンカーブ調整、トリミングした。
●撮影機材(iPhone 7 plus)
●ジョンソン彗星 2017/5/3 1:44(ISO6400, 90秒)
●タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星 2017/5/3 2:17(ISO5000, 60秒)
【流星】
みずがめ座η流星群は5月6日がピークであるが、だらだらと弱いピークがつづくようだ。5月3日彗星撮影中に自動で固定撮影してみた。2017/5/3 1:09〜2:31の1時間22分間に5個の流星が写っていた。これらの流星はみずがめ座η流星群としては輻射点が異なるようだ。いずれも短い流星であり、みずがめ座η流星群の特徴とされる長い流星ではなかった。散在性流星がたまたま流星群のように見えただけなのかも知れない。
撮影機材はEOS 6D + Sigma 15mm F2.8 EXDG Diagonal Fisheye, ISO 3200, 露出30秒で固定撮影した。Jpeg画像をNik CollectionのColor Efex Pro4でディテール強調、Dfine 2処理後、PhotoShop CS5でトーンカーブ調整を行なった。
●流星① 2017/5/3 1:54
●流星② 2017/5/3 2:11
●流星③ 2017/5/3 2:12
●流星④ 2017/5/3 2:14
●流星⑤ 2017/5/3 2:26
みずがめ座η流星群のピークである5月6日にも、月没を待って美瑛に出かけた。当方ビールを飲んでしまったため、奥さんに運転を頼んだ。はじめに望岳台に行ったが、残雪のため駐車場しか観察場所がなかった。駐車場の街灯が明るくて撮影場所としては良くなかった。結局、前回と同じ皆空窯付近に戻った。ここには広い駐車場があり、しかも街灯はないので観測場所としてはこちらの方が良かった。
撮影開始時刻が遅くなり、さらに薄明開始ごろ薄雲が広がってきたからあまり時間がなかった。2017/5/6 2:09〜2:45の36分間に流星は1個だけ写っていた。今回も輻射点はみずがめ座η流星群とは異なるようだった。
●流星 2017/5/6 2:23(EOS 6D + Sigma 15mm F2.8 EXDG Diagonal Fisheye, ISO 3200, 露出20秒で固定撮影)
【2017年8月21日アメリカ皆既日食ツアー情報】
【FileMaker Pro 12〜15用サンプルファイル公開】
【月面】
ゴールデンウィーク中おおむね晴れていたのと、日中曇っても夜晴れたりしたため、ほぼ毎日月面撮影できた。いずれもEOS 5DIII + Prominar 850mm, F9.6 + Vixen AP-DM赤道儀を自宅バルコニーにセットして撮影した。PhotoShop CS5でトーンカーブ調整、アンシャープマスク、トリミングを行った。
●月齢4.0 2017/4/30 21:10(ISO3200, 1/200秒)
●月齢6.0 2017/5/2 21:16(ISO 640, 1/200秒)
5月3日19時過ぎ月面Xが見えるとの予報だった。20時過ぎに月齢7の半月を撮影すると、月面Xは良く分からなかった。拡大してみると、X形は分かったが上半分が暗かった(矢印)。もう少し待つとX形が明るく見えてくると思われたので、22時30分から再度撮影してみた。今度はX形が明るく見えた。予報の時刻が少し早すぎたようだ。
●月齢7.0 2017/5/3 20:29(ISO400, 1/200秒)
●暗い月面X(矢印)20:29
●明るくなった月面X(矢印)22:43 2017/5/3 22:43(ISO800, 1/160秒)
●月齢8.0 2017/5/4 21:48( ISO640, 1/320秒)
●月齢9.0 2017/5/5 23:38(ISO400, 1/200秒)
【彗星】
5月2日深夜(5月3日夜半)月没を待って、美瑛の皆空窯付近に出かけた。ジョンソン彗星(C/2015 V2)とタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)の撮影が目的だった。明け方にはパンスターズ彗星(C/2015 ER61)も見えるはずだった。しかし東側に丘があったため、明け方ぎりぎり地平線上に出てくるパンスターズ彗星は見られなかった。
撮影機材はEOS 5DIII + Prominar 350mm, F4.0 + Vixen AP-DM赤道儀である。Prominar望遠レンズにはファインダー取り付け部がないため、K-ASTECの鏡筒バンド+アルカスイス互換アダプターを介して7x50mmファインダーを取り付けた。両彗星とも7等級なので、眼視導入にはファインダーが必須である。JpegとRAWで撮影したが、提示した写真はjpeg画像をNik CollectionのColor Efex Pro4でディテール強調、Dfine 2処理後、PhotoShop CS5でトーンカーブ調整、トリミングした。
●撮影機材(iPhone 7 plus)
●ジョンソン彗星 2017/5/3 1:44(ISO6400, 90秒)
●タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星 2017/5/3 2:17(ISO5000, 60秒)
【流星】
みずがめ座η流星群は5月6日がピークであるが、だらだらと弱いピークがつづくようだ。5月3日彗星撮影中に自動で固定撮影してみた。2017/5/3 1:09〜2:31の1時間22分間に5個の流星が写っていた。これらの流星はみずがめ座η流星群としては輻射点が異なるようだ。いずれも短い流星であり、みずがめ座η流星群の特徴とされる長い流星ではなかった。散在性流星がたまたま流星群のように見えただけなのかも知れない。
撮影機材はEOS 6D + Sigma 15mm F2.8 EXDG Diagonal Fisheye, ISO 3200, 露出30秒で固定撮影した。Jpeg画像をNik CollectionのColor Efex Pro4でディテール強調、Dfine 2処理後、PhotoShop CS5でトーンカーブ調整を行なった。
●流星① 2017/5/3 1:54
●流星② 2017/5/3 2:11
●流星③ 2017/5/3 2:12
●流星④ 2017/5/3 2:14
●流星⑤ 2017/5/3 2:26
みずがめ座η流星群のピークである5月6日にも、月没を待って美瑛に出かけた。当方ビールを飲んでしまったため、奥さんに運転を頼んだ。はじめに望岳台に行ったが、残雪のため駐車場しか観察場所がなかった。駐車場の街灯が明るくて撮影場所としては良くなかった。結局、前回と同じ皆空窯付近に戻った。ここには広い駐車場があり、しかも街灯はないので観測場所としてはこちらの方が良かった。
撮影開始時刻が遅くなり、さらに薄明開始ごろ薄雲が広がってきたからあまり時間がなかった。2017/5/6 2:09〜2:45の36分間に流星は1個だけ写っていた。今回も輻射点はみずがめ座η流星群とは異なるようだった。
●流星 2017/5/6 2:23(EOS 6D + Sigma 15mm F2.8 EXDG Diagonal Fisheye, ISO 3200, 露出20秒で固定撮影)
【2017年8月21日アメリカ皆既日食ツアー情報】
【FileMaker Pro 12〜15用サンプルファイル公開】
この記事へのコメント
個人でも自ら撮影し、愉しめる時代となったのだなぁと改めて
しみじみしてしまいました。
天体はロマンがありますよね。^^
神奈川はあいにくの天気ばかり湿度がたく高層の薄雲が晴れずに天体観測に向いた日が一日もありませんでしたのでkindaさんの写真で堪能させていただきました。
鳥遠征だけでなく星遠征も考えないとだめですね。
ありがとうございます。現在の機材では月面や星野写真〜彗星、星雲などの1枚撮りが主体です。1枚撮りとしてはマアマアの出来かなと思います。
〉quesoさん
流星の写真はカメラを三脚に乗せて20秒〜30秒露出しただけのものです。暗い所にさえ行けば簡単に撮れるんですよ (^^)
〉Noriさん
ゴールデンウィークは晴れの日が多かったので、暗い空を求めて美瑛郊外に行って撮影してきました。この分野で活躍している方たちは、CMOSカメラ画像を多数スタックしたり、長焦点で撮影した写真をコンポジットして長時間露出した画像にして遥かに凄い写真を撮っています。そういうものにも挑戦していきたいと思います。
旅先だったのですが赤いお月様でした。
高度が低かったり、透明度があまり良くない場合、赤い月になります。三日月の場合、高度が低いので赤くなったのでしょうね。そのような場合、拡大しても気流の影響でシャキっとした写真を撮るのは難しいです。
これは、北海道の空が、綺麗と言うことでしょうか。
周囲に街明かりのないところであれば綺麗に撮れます。旭川市内は街明かりがあるので、美瑛町郊外の暗い所で撮っています。あと、jpeg画像で使えるPhotoShop用フィルタNikCollectionが無料で入手できます。Nik Collectionの中のColor Efex Pro4のディテール強調でこんな感じに仕上げてくれます。